スカンダ誕生・・・ちょい大人向き(^^;)
次はシヴァ、パールヴァーティ夫妻の息子、スカンダさまの誕生秘話といきましょう。
孔雀に乗った軍神スカンダさまの誕生にはこんなおはなしがあります。
昔、火の神アグニさまが7人の美しい仙人の妻たちに恋をしました。
しかし、まじめな(まじめなひとが7人もまとめて恋をするだろーか?というギモンはおいといて)アグニさまは他人の妻に言い寄ることをよしとせず、煩悩を断ち切るべく修行を続けておりました。
厳しい修行をするアグニさま。(事情はともかく、厳しい修行はしていたらしい)その姿をみて思いを寄せたのは、スヴァーハ。
修行を続けるアグニさま。どうしても通じない想いを募らせるスヴァーハ。
あ、彼が思い続けている仙人の妻に化ければひょっとして
し・か・も・7人もいるじゃ~んっ
スヴァーハは嫉妬に負けない前向きな性格だったようです
仙人の妻の一人に化けてアグニさまを訪れたスヴァーハ。
アグニさまとしても、憎からず思っている相手が向こうからやってきてくれるわけですから、据え膳食わない理由はありません
それからというもの、毎晩、アグニさまのもとに6人の想い人が順番にやってきました。(貞操観念の非常に強いひとりだけはスヴァーハも化けられなかったといわれます)
舞い上がって、状況の不自然さに気づかないアグニさまは、6日間連続でな思いをされました
愛するアグニさまの思い出・・・と思ったかどうかは知りませんが、スヴァーハはアグニさまの精液をアシュベータ山の黄金の穴に隠しました。
やがて、その黄金の穴から六面十二臂のスカンダさまが誕生したということです
さて!
この話のドコにシヴァとパールヴァーティが出てくるねんっ!
とお気づきの方もおられることと思います。
実はアグニさまとスヴァーハがしている時に
シヴァさまとパールヴァーティさまが乗り移っていた!
んです。
世界をつかさどる神々のお考えは我々人間などの及ぶところではありません。
きっと深~いお考えがあってのことなのでしょう・・・・・たぶん・・・・・
ともあれ、そういう事情で、スカンダさまはシヴァさまとパールヴァーティさまの息子として扱われるようになったということです
ヒンドゥ神話はあちこちでムチャクチャだったり、矛盾があったり、同じことにたいして複数の逸話があったりします。
ま、この辺は広いインドでいろんな神様が習合したときのつじつまあわせなんでしょーね。